おはようございます。
ちょろです。
日本は空前の人手不足。社会の高齢化もすすみ、労働人口もどんどん減っている状態です。労働人口を確保するために「労働のAI化」と「海外労働者の強化」が進んでいます。
「日本人が出来る仕事が減っている」これが今の最大のテーマです。
これからの日本では今までより「サービスの2極化」はどんどん進んでくるのではないでしょうか?
物価を上昇させて生産性を高めようとしている
日本では「アベノミクス」の政策の下「国中にお金の総量を増やす」ということをしています。
1、金利をどんどん下げて銀行からお金を借りやすくしている
2、公共事業をどんどん起こして国内に需要を生み出す
3、成長戦略(多岐にわたる)
お金が国内に増えていくとどうなるのか?
「ちょっとくらい高い値段を付けても売れるよね」
という心理が働き、物の価格を上昇させようとします。
消費者側も、「今は仕事が沢山あるからちょっとくらい無理して高い物を買っても将来そんなに困ることは無いだろう」と思って物価が上がっても気にせず買い物をしてくれます。
というのが理想像です。
もちろん、商品の価格が上がるという事は「企業側の儲け」が上がるという事で、働き手の給与も上がります。
すると、さらに高い商品でも売れるようになるのです。
そうして、日銀は意図的にインフレを起こそうとしています。
物価の上昇率目標は2%。どんどん価格が下がり続けているデフレ社会の中で2%の物価上昇はかなりのハードルです。(しかも社会保障費が足りないから消費税も上がり続ける)
すぐには給与は増えない
ただ、急に物価を意図的に上昇させても働き手の「給与」がすぐに増えるわけではありません。
先に物価が上がる→その後給与が増える
ここまでに結構な時間がかかります。
意図的に物価を上げすぎると、「さらに物が売れなくなる」という最悪のシナリオも想定されます。(ここをプロたちが見極めてこうならないようにしている)
しかも、今までデフレ経済の中で生きてきた現代の若者にとって「高くなる」ということは異常なほどに精神的ストレスです。
不安の中でしか生きたことのない人はより「保守的」です。
「高い物を買う」という商習慣があまりありません。
労働人口が不足し、いつでも仕事はありますが、冒頭で書きましたように、「仕事のAI化」と「海外労働者の増加」でいつ自分の仕事が無くなるのか不安に思う人も多く存在します。
ただ、このままデフレが進み続けることはありえません。
どこかで必ず物価の上昇は起こってきます。
(不要な企業の淘汰がどんどん進み、強い企業のみ勝ち残り、ある一定の利益を保とうとするため)
それが、今段々と現実に起こってきているのではないでしょうか?
サービスの2極化がとても重要
AI化、海外労働者の増加。
日本人のしなければいけない仕事はどんどん減ってきます。
悪く考えると「働く場所が無くなる」良く考えると「仕事が楽になる」です。
僕は後者のメリットの方が大きいと考えています。
ただし、「日本人が自分らしさを上手く使えるかどうか?」
ここに労働生産性を向上させるための大きなカギがあります。
今後、上記の表の水色の部分
「中価格帯で、それなりの品質、それなりの価格」の場所は「危険水域」です。
今までは、「高い、普通、安い」を並べていれば日本人の心理では「普通」の物を買う人が多かったのです。(人と一緒が好きな国民性)
しかし、ここまでデフレが進んでくると市場の競争が激化し「中価格帯」の商品の価格はどんどん下がっていっています。
今まで中価格帯の商品のクオリティを「低価格帯」の場所で提供しなければ売れない時代になっています。サービスも、物も一緒です。
これまで以上にそれなりの物やサービスはどんどん経営が厳しくなっていくのでしょう。
すると、考えられるのは「機械化を進めてコストがかからないようにしよう!」ということと、「外国人でスキルが高い人を雇うか、賃金が安い人を増やそう!」ですよね。
日本人は到底満足できない低賃金で働かされる可能性が高いです。
では、日本人の労働生産性は高まらない?のでしょうか。
いえ、これからの時代に必要なこと。
それは、「機械にもできない、普通の人にもできない、自分らしさのある技術。」
ここですね。
自分にしか出来ないことをサービスとして提供し続けることが生きていく上で大変重要になって来ると思います。
世界で、自分にしか出来ないことの価値は「非常に高い」です。
そして、その「あなたしか出来ないサービス」にお金を払いたがる人は「大金」を払ってくれます。もう完全にあなたのサービスの虜ですから、いくらでもお金を使ってくれます。
ただし、ここで一つ問題が生じます。
あなたの価値をどれだけ多くの人に認めてもらえるのか?
あなたにしか出来ないことの良さ。を他人に認めさせることはとても大変な事です。
一人や二人には簡単に伝えられるかもしれませんが、100人、200人、1000人と増えていくとなかなか難しいです。
しかも、その中から「あなたじゃないとダメなのよー」と思ってくれるコアなファンを引き付け続けなければいけないのです。
でも、これは今まで日本人が忘れていたことの中にヒントがあると僕は思います。
「楽して稼ぐ。仕事は楽しむ。好きな事をお金にする。」
今、世の中で流行っている「ユーチューバー」なんかはその走りですが、「ユーチューバー」だけではないと思います。(今からユーチューバーで稼ぐことは競合が多すぎる)
今している仕事の中で「自分はこれだけは人には負けない」とか「今までのやり方を全く変えて自分らしく生産性を高めていける」というようなことをしていけばいいのです。
嫌いな仕事は人に任せて、自分が好きな事を極めて、それをサービスとして提供するだけです。誰もがやっている既存の仕事ばかりをしていたのでは先程の表の「中価格帯のサービス」のままで段々「低価格帯」の場所に落ちてしまうでしょう。
なるべく自分らしさ(ブランド)を強めて「高価格帯」の人になっていけばいいのです。
ここには地道な作業と継続、自分を信じる力が必須です。
でも、一度開拓してしまえば「低価格帯」の場所にいく可能性は少ないでしょう。
そして、AIや海外労働者には真似のできない「価値のあるサービス」になると思います。
最後に
何度もブログで書いていますが、まずは「自分の価値」に自分が気が付く事から全ては始まります。自分の価値に自分で気が付いていない人を他人に気が付いてもらうことはなかなか難しいです。
アメリカ人や中国人はどんどん前に出てきます。自分を認めてもらうためにどんどんアピールします。そのことに全く罪悪感を感じていません。失敗して恥をかくなんてことも全く気にしていません。だから「強い」です。
失敗など恐れずに前に進む力。
その積み重ねが「自分の価値」を感じさせ、「自分らしさ」を創り上げ、「自分のブランド」になっていくのではないでしょうか?これからの明るい日本の未来を信じています。
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